ナツメグの大量摂取は中毒があり危険!致死量とハンバーグの適量は?

ハンバーグをはじめとした肉料理に使用する身近なスパイス ナツメグ。

肉の臭み消し、風味付けとして活躍し料理を美味しくしてくれますが、大量に摂取すると痙攣(けいれん)、動悸(どうき)、嘔気(おうき)、脱水(だっすい)、全身へ疼痛(とうつう)、精神錯乱状態・幻覚(げんかく)といった中毒症状を引き起こすため使用量には注意が必要です。

先に結論だけ書いておくと

・1人あたり1g以上は使用しないのが安全
・どんなに多くても4g未満

です。


ちょっと怖い感じで始まってしまいましたが、今回はナツメグの正しい知識を身につけていきましょう!

ナツメグってどんなスパイス?ホールはどんなもの?

そもそもナツメグってどんなスパイスなのでしょうか?

科属はニクズク科ニクズク属の植物で、原産地はインドネシアの赤道直下にあるモルッカ諸島です。
モルッカ諸島はスパイスの栽培が盛んな土地です。

日本でよく見かけるのはこんなパウダー状ですね。

一方で、ナツメグのホールは長さ4cmほどある果実の種がそれにあたります。
実際に使うスパイス部分は仁(種子の中の部分)になるため、ホールは専用のミルで挽きますが日本では流通量が少ないので、ホールを見る機会はほぼないと思います。

ミルとホールはこんな感じ

正しい使用方法は、肉料理の中でもひき肉の臭み消しに最適です。
また、他の有名な使用方法としてはクッキーやジャムなどにシナモンと一緒に使い風味をアップさせる使い方もありますね。

あまり知られていないかもしれませんが、ホワイトソースやホットミルクなど乳製品の臭み消しにも効果的です。

いずれも使用する量は1人あたり1g未満です。
もうちょっと具体的な数字にすると、ベースとなる材料の重さの0.15%~0.2%が適量です。

ナツメグの大量摂取ってどのくらい?どんな中毒が出るの?

冒頭でも触れましたが、ナツメグの大量摂取は
・痙攣(けいれん)
・動悸(どうき)
・嘔気(おうき)
・脱水(だっすい)
・全身へ疼痛(とうつう)
・精神錯乱状態・幻覚(げんかく)
といった中毒症状を引き起こします。
また量によっては死に至る場合もあります。

摂取量については次で触れていきましょう。

 

ナツメグの致死量はどのくらい?

どんな食べ物、飲み物でも一度に大量に摂取するのは良くなく致死量と言うものがありますが、ナツメグは他の飲食物に比べその量が少なめなため注意が必要です。

ナツメグの致死量は10g以上

です。
小さじでいうと2杯なので使えば使うほど臭みが取れる、風味が出ると言ったような考えで大量に入れてしまうととっても危険なので気をつけましょう!

ちなみに水の致死量は6リットルと言われていますが一度に摂取しようと思ってもなかなか取れる量ではありませんね。

 

ナツメグが幻覚作用などの中毒症状を引きだすのはどのくらいから?

致死量は10gですが幻覚作用などの中毒症状を引きだすのはどのくらいからなのでしょうか?

ナツメグが中毒症状を引き起こすのは4g以上

です。


もう1つ付け加えておくと、幻覚作用といっても違法薬物のようなものではなく、ただただ気持ち悪い、辛い、意識朦朧とすると言った状態とのことですので変な考えは起こさないようにしましょう!

 

ナツメグの許容量はどのくらい?

中毒症状を引き起こすのは4gからと言われているので4g未満が許容範囲内の量と言えます。
しかしながら、次に紹介する料理での適量を見るとそもそも1gでも多いくらいなので4gギリギリまで使うと言ったことは止めておきましょう!

 

ナツメグをハンバーグに使う適量は?

既に触れてしまっていますが改めてハンバーグに使うナツメグの適量をご紹介します。

ハンバーグの重さの0.15%~0.2%が適量

です。
例えば200gのハンバーグの場合は、0.2%で0.4gですね。

パウダーの瓶の一振りで約0.1~0.2gと言われていますので、2振りくらいでOKです!
グラムに直すとこの少量が故に適量とか少々といった表記がされてしまうのですね。
ここでしっかり覚えておきましょう。

また、味の方面から見ても入れすぎるとナツメグ独特の香りが立ちすぎてしまし、肉本来の旨味が損なわれてしまうので0.15%~0.2%で使うのがベストです!

さいごに

今回取り上げたナツメグの量とその影響を図にまとめました。

適量に比べて中毒症状が起きる量・致死量は10倍以上差がありますが、適量が少量のため、知らずに入れ過ぎてしまう可能性がありますね。

通常であれば測ることも難しい1g以下(2振り~4振り)の分量ということを覚えておきましょう。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの食事が楽しくなることを祈ってます。

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